素朴な愛らしさと器用さを兼ね備えた
ラヴィゴットシリーズ
ヴィンテージ感たっぷりの可憐な植物が施された器のシリーズ「ラヴィゴット」は、ワンピースやスカーフなどにして身に纏いたくなるほどのかわいさがあります。
かわいさといっても様々な種類がありますが、個人的に胸を打たれたポイントはなんといってもこのほどよく漂う”田舎の香り”。
幼少期から大好きだった「赤毛のアン」のような、ノルウェーの民族衣装のような、ロシアのマトリョーシカのような。
決して地味ではないけれど、派手さもなく、どこか懐かしいような素朴さが入り混じったかわいさ。
正直、普段私が食べている日本の田舎料理で本領発揮させるのは難しいですが、クリスマスで食べるようなご馳走を並べればエレガントに染まり、海外の郷土料理っぽいものを盛ればがこなれてる感を出せ、スイーツを並べれば華やかさを演出。
そんな器用さも兼ね備えています。
スノーボール:ラヴィゴット オーバルボウル / カヌレ:ラヴィゴット ミニコンポート / ジャム・クロテッドクリーム:ヴェルナーレ プチカップ / シュガー:パンジェンシーシュガー(ホワイト) / クリーマ:パンジェンシー クリーマ(ホワイト)
よくよく見るとこの生地は素地ではなく、黄味のかかった生地に白い釉薬がかけられています。
おそらくこの釉薬のかかり具合による色の濃淡・僅かに透ける生地の色が、田園的な印象に一翼担っているのだと思います。
また、このひらひらとした花形の形状も先がぽってりと、耳までチーズが入ったようなピザのように太めの造りになっており、これが繊細すぎない雰囲気に仕上げてくれています。
全てが手書きだという植物の模様は、輪郭部分が判子・色付けが筆で描かれており、ひとつとして同じものはありません。
絵柄が薄くなってしまう恐れがあるため、食洗機は使えませんが、電子レンジは対応しています。
シリーズで揃えたくなる
プレート・ボウル・コンポート
鯛のソテー:ラヴィゴット 240プレート / ブレッド:フローラトレー L(桧) / アスパラガスの豆乳ポタージュ:エブリデイ 汁椀(白) / ナイフ:フリシティブラック ナイフ / フォーク:フリシティブラック フォーク L
メインとなる料理を盛り付けるのに最適な240プレートは、間違いなく最も汎用性の高いサイズ。
プレート単体で24cmは大きく感じますが、盛り面にすると18cmほどなのでチキン1枚・お魚1切でも寂しさを感じません。
ちなみに今回白身魚にかかっているソースは「ラヴィゴットソース」といい、フランス発送のお酢の効いたソース。
ラヴィゴットのプレートでラヴィゴットソースのかかった食事を摂る…。ちょっと粋なことをしたよというアピールでした。
毛皮のコートを着たにしん:ラヴィゴット 200プレート
200プレートはケーキや前菜に使えるスイーツ兼副菜用サイズ。
お菓子作りが好きな人はこれ、もしくは後術するミニコンポートに惹かれてしまうのではないでしょうか。
プレートはどちらも均一に同じ植物が連なっていますが、ボウル・コンポートは黄色いつぼみが間に入り、これまた違った風情に。
ボルシチ:ラヴィゴット 180ボウル / ソーサー:ラヴィゴット 240プレート / ピロシキ・グラス・カトラリー:スタッフ私物
煮込み料理やスープにぴったりな180ボウルは、個人的には200プレートの次に出番が多いです。
プレートを受け皿として使うと、二重になって植物が見え、よりリッチな食卓になります。
オリヴェエサラダ:ラヴィゴット オーバルボウル
オーバルボウルはしっかりとした深さがあるため、汁気のあるおかずやソースやジャム入れに。
小さな焼き菓子を詰めてもいいですね。
ミニコンポートは名の通り本当にミニなので、ホールケーキというよりかはひとり・ふたりぶんのお菓子を乗せるのにちょうどいいです。
これひとつ食卓にあるだけで高低差が生まれ、ちょっぴり特別感を醸し出してくれます。
こんなにもサイズや形が豊富だと、ついワンシリーズで統一したくなってしまいますね。
お持ちの器と合わせのであれば、柄物よりもはっきりとしたカラー1色のものと合わせるのがおすすめです。
それも難しそうという方はぜひ陶磁器以外のものと合わせてみてください。木製と合わせると温かみが増し、ガラスと合わせるとヴィンテージ感が強調されカッコよくまとまります。
料理・文:栗山 萌
写 真 :天神 雄人
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