Picard&Wielpütz
Landhaus

カトラリー:ランドハウス テーブルナイフ・フォーク・スプーン(マット) / カトラリーレスト:流星 大
Picard&Wielpützの故郷は、ドイツ・ゾーリンゲン。
日本が世界に誇る「燕三条」のように、数百年にわたり金属加工の伝統を繋いできた「刃物の聖地」です。
効率を優先した大量生産品とは一線を画す実直な道具を作り続け、ドイツの飲食店や一般家庭はもちろん、ルフトハンザ航空のファーストクラスでも採用されていたほど、その品質が広く認められています。
テーブルナイフ・フォーク(ミラー)
プロの現場でも長い支持を得る理由は、品質の良さだけではありません。
セットの統一感を守ることを重視するレストランでは、一本の紛失や破損が大きな痛手になります。
Picard&Wielpützは「長期補充(Nachkauf)」を前提とした体制を長年維持しており、数十年後でも同じモデルを一本から買い足せます。
同じ金型と素材を維持し続けるにはコストがかかり、新しいモデルへ切り替えることが合理的とされる中、それでもこの体制を守り続けているのです。
こうした姿勢は「良いものを選び、長く使う。」というドイツの家庭に根付いた価値観そのもの。
最初から全てを揃えるのではなく、必要な数だけ手に取り、生活の変化に合わせて足したり、買い替えたり。
Picard&Wielpützは、そんな付き合い方を前提に作られたブランドです。
規格外の「7.0mm」もの厚み
テーブルフォーク・スプーン(ヴィンテージ)
Landhausは一番厚いもので約7.0mmと、一般的な高級カトラリーの2倍ほどあります。
使用されているのは、カトラリーの素材として最高グレードとされる18/10クロムニッケル鋼。錆びにくく、食洗機や乾燥機にも対応できる丈夫な素材です。
その鋼材を、圧力と衝撃を加えながら叩き出す「鍛造」で成形することで、内部の金属組織が密になり、プレス加工では到達できない強度と重厚感が生まれます。
そして7.0mmという厚みだからこそ、エッジを極限まで丸く磨き上げることが可能に。
カドを感じさせないやわらかな口当たりは、この厚みがあるからこそ。
ロングスプーン(ミラー)
「重くないの?」という当然気になる疑問にお答えしますと、しっかり重いです。ちゃんと厚み分の重さがあります。加えてテーブルナイフ・フォーク・スプーンは直径197mm〜220mm。平均的な日本人の手のサイズからしたら、結構大きく感じると思います。
もちろん使っているうちに慣れていきますが、普段のカトラリーのサイズに近いものを使用したい方は、デザートナイフ・フォーク・スプーンを選ぶのも手かもしれません。
3種の仕上げ
左からミラー・マット・ヴィンテージ
仕上げはミラー、マット、ヴィンテージの3種類からお選びいただけます。
鏡面のように磨き上げられたミラーは、「1616 / arita japan」のような磁器と合わせれば、たちまちよそ行きの雰囲気に。
「BIRDY.TEXグラスタオル」を持っておくと、ちょっとした指紋や水垢もサッと拭き取れるので便利です。
マット仕上げは上品な光沢は残しつつも、全体的に落ち着いた雰囲気に。
土ものの陶器とも馴染みつつ、少しの指紋であれば気にならないので普段使いも向いています。
一方で、ヴィンテージは、アンティーク品のような使い込まれたような風合いが特徴。
"カトラリー=脇役"という概念を、いい意味で裏切ってくれた存在でもあります。
文・料理:栗山 萌
写 真:天神 雄人
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