味を立てる、
作業。
包丁で切る、火を入れる、調味料を加える。
料理にはいくつもの「工程」がありますが、“すりおろす”という作業には、料理全体の輪郭をきゅっと整えてくれる力があると思っています。
例えば大根。ときには脇役に徹し、またあるときには主役のように振る舞う存在。
その「表情」を決めるのが、「どうすりおろすか」にあるのかもしれません。
木屋の〈本目立 純銅おろし金〉は、タガネという道具を使って職人の手で一目ずつ丁寧に打ち起こされた、本目立ての一枚。
機械で均一に加工されたものとは異なり、わずかに高さや向きの異なる目立てが、素材の繊維を絶妙に断ち、みずみずしい食感と香りを引き出してくれます。
香味野菜はとくに顕著で、すりたてならではの鋭く立ち上がる香りが、料理に芯を通してくれるのです。
少量でも効かせたい薬味こそ、細やかな目立ての力がものを言います。
薬味のあしらいには、ぜひ「薬味寄せ 淡竹」を。
おろし金に残った薬味を、最後のひとすくいまできれいに掻き出してくれるため、もったいないを残しません。
手も汚れず、香りの強い食材にも気兼ねなく使えて、さっと洗ってまたすぐ使える、頼もしい相棒です。
たっぷりサイズと
薬味用サイズ。
#8は薬味や少量の食材を手早くおろしたい時にちょうどいいサイズ感。
使ったあとにさっと洗えて、収納の場所も取りません。
一方、#5は面積が大きく、大根などをたっぷりおろしたいときにも広々と使えるサイズ。
おろし面が広く、力を分散しながらスムーズにすり下ろせるので、たっぷり使いたい時にぴったりです。
両面に目立てがついており、裏面は薬味などに使える細かい目になっています。
料理・文:栗山 萌
写 真 :天神 雄人
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